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バンクーバーの鉱物ショップ

カナダは天然資源大国だ。プラチナ(隕石が運んできたとの説が有力)やメープルリーフ金貨でも知られるゴールド、天然ガス、あるいは石油など種種の資源を産する。

本稿はバンクーバーより書いている。こちらに事務所を開く為だが、仕事の合間を縫って鉱物ショップ巡りをしようと職業別電話帳を開いた。

資源大国らしく、Mineral(鉱物)やMiningと名の付く項目に登録している会社だけで幾ページにも渡って登録がある。 細かく見れば鉱山、鉱業コンサルタント、試掘請負、鉱山開発、鉱山開発用工作機械販売といった項目などがあるけれど、面白いのはMeteorogical Instrumentsというもの。これは「隕石用機器」とでも訳せばいいのだろうか。いったいどんな製品・サービスを扱っている会社なのか興味がそそられる。
それにしても、これだけ多くの人が鉱物に携わっている実状を目にすると、愛好家としては気持ちがウキウキしてくる。

それでは宝石に特化したカテゴリーはないかとGem(宝石)から始まる項目を探す。すると、そのものズバリはなかったけれど、Gemmologists(※)と云うのがあった。リストアップされているのはカナダ宝石学協会(CANADIAN INSTITUTE OF GEMMOLOGY)以外は宝石商達。宝石店という項目は別にあるから、GGやFGAを取得した、「宝石学をしっかりと学んだプロフェッショナルの店」と云う事を強調しているのだろう。

さて、ミネラルから始まる項目は多すぎて、小売りをしているショップを見つけだすことは出来なかった。そこで今度はラピダリー(lapidary)ショップを探す。ラピダリーは、宝石細工愛好家とでも訳そうか。宝石の研磨や彫刻を趣味、または生業とする人達の事だ。週末に宝石や鉱物を研磨して楽しむ愛好家は北米に多く、「ラピダリージャーナル」、「ロック&ジェム」といった専門誌も多く発行されている。ラピダリーショップでは研磨用宝石・鉱物の原石やスラブ(板状に切断した原石)といったラピダリー達が必要とする素材の他、研磨盤などの機具を販売しているが、鉱物標本も合わせて販売しているのが普通だ。ページを綴
ると、あった。 Lapidaries & Suppliesとして記載されている。登録は6件と意外に少ないものの、まずは目的の店を見つけて満足。

まだ訪ねる時間は取れないものの、滞在中順繰りに回り、5月15日発行予定の次号以降で店の様子を紹介したい。

※ジェモロジスツ。宝石学はGemology。ジェモロジストで、宝石学を修めた人と解する。カナダはイギリス風でMを二つ綴る。

[宝石学の世界]--Vol.74-20010424より
宝石学の世界,申し込みはこちらより
                      


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