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ロンドン塔で見た世界最大級のダイヤモンド、カリナンI
- 今日はロンドン塔に行ってきました。ここでは世界に誇る英国王室の財宝の数々が展示されているんです。目玉はなんといっても世界でも最大級のダイヤモンド「カリナン1」。
- 今日は日曜日、それも夏休みだということで大勢の観光客が予想されていました。最寄の地下鉄駅 "Tower Hill" で降りたとき「ロンドン塔入場券発売中」とあったので、駅で購入しました。入場料は11ポンド30ペンス(日本円で約2,000円)。これはガイドブックに載ってた料金よりも少し高かったです。
- 地図を片手にロンドン塔方面にズンズン進んで行くと、駅から歩いて10分ほどで長蛇の列を見つけました。入場券を買うために並ぶ列でした。もしロンドン塔に行く事があったら、最寄の駅等であらかじめ入場券を購入されることをお勧めします。
- 入場するとあとは野放し状態でどの場所にも行けますが、私はまずは"The CrownJewels" に行きました。ここでもやはり長蛇の列ができていましたがディズニーランドのように並ぶことはなく、10分待ちぐらいで入場できました。
- 薄暗い室内では一定方向に人が流れていきます。まずは映像スクリーンが目に入ります。様々な王室の財産、クラウン・ジュエルの数々を紹介しています。音声は英語ですが、字幕でドイツ語、フランス語、スペイン語、日本語の解説を読むことができます。映像も一定方向に歩きながらみなければなりません。ちなみにこの館内は撮影等は一切禁止です。ビデオも、写真も撮ることができません。ちょっと、がっかりでした。セキュリティ上の配慮かしら?泥棒に下調べさせないため??
- 展示室には、様々なコレクションが展示してあります。まずは、剣の展示室。きっと長い英国王室の歴史の節目に関わってきた宝物なのでしょうが、歴史認識の浅はかな私には、正直に言って結構質素であんまりおもしろくありません。次には儀式などで使われる金製品や儀式用のきらびやかな衣装等を展示していました。
- さあ、いよいよ王冠などの展示室です。警備員兼説明員の数は倍に増えました。『ピカピカ』とか『キラキラ』が好きな私はドキドキです。入り口の扉は銀行の金庫のように厚さ50センチはありそうです。中は小部屋に分けられていて、長さ10メートルぐらいの陳列ケースがあり、その両脇にベルトコンベヤーがついています。つまり動く歩道です。見学者はこの動く歩道に乗り、一所に立ち止まることは許されず、目の前
- を数々の宝石をただうっとりと眺めることしかできません。動く歩道の早さが結構速くてじっくりみることもできないので、脇にある通路を歩いてまたコンベヤーの端まで戻って、最初からみるということを6回ほど繰り返しました。お目当てのカリナン1は、王様や女王様が使う杖(「しゃく」というらしいです)の先端についていました。大きかったです!!(すみません非文学的な表現で..。)。私の握りこぶし位あるんじゃないかしら。
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- さて、王冠展示室の先には "The Crown Jewels" 公認の正式お土産さんがありました。ミュージアムショップといったところでしょうか。狭くて暗い場所で入場制限が行われていたんですが、そのため割合ゆっくりと見ることができました。まずは、写真に撮ることができなかった財宝の絵葉書と、人生ゲームのようなボードゲームで、タイトルはずばり「王室の財宝を盗め!」というのを買いましたこのゲームはロンドン塔そのものがゲームになっていて、そこから財宝を盗んだ人の勝ち、というゲームです。駒には、財宝を模したミニチュア王冠とかコインとかがついていて、それがとても気に入っりました。結構リアルに出来てるんです。パッケージにはちゃんと「ロンドン塔公認」と入っています(こういうブランドに弱い私です)。解説書を読みながら、一度遊んでみたいと思っています。値段は結構しました。29.9ポンドなので、日本円にして5,500円ぐらいでしょうか。
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- この後、写真を撮ったり、他の場所も見学したりして楽しみました。おなかが空いてきたので、真正面にみえるタワーブリッジを眺めながら帰途に着きました。約3時間ほどの観光でしたが、おもしろかったです。
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本稿は、[宝石学の世界]Vol.87に寄せられた投稿記事を掲載した。
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