宝飾業界で「呪われた宝石」といえば[ホープ]でしょうか。スミソニアン博物館にある大きな(45cts超)ブルーダイアモンドです。カリナン(大きな無色のダイアモンド)とならんで世界で最も有名なダイアモンドのひとつでしょう。
なぜ「呪われた宝石」と呼ばれるようになったのか?次のような曰くからです。
- 定かではありませんが(証明する術はない)、ホープは、以前フレンチブルーと呼ばれる67cts 超のダイアモンドだったのでは無いか、と考えられています。フレンチ ブルーはタベルニエという貿易商がインドで求め、フランス王朝に販売したものですが、フランス革命のどさくさの際、盗難に 遭い、それ以後の消息は知られていません。
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- このダイアモンドが後に再カットされ、今日[ホープ]と呼ぶダイアモンドになったと多くの人が信じているのです。
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- さて、フランス革命の際に王朝の所有だったということは、当時唯一その石を身につける事が出来たのはマリーアントワネットです。彼女の運命は、といえば....ご存じの通りです。
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- フレンチブルー云々はともかく、この石の「呪われた」という評判を決定的にしたのは、1911年にこの石の所有者となった富豪、エバリン W マクリーンの人生です。
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- 子供が自動車事故で死亡→夫と離婚。夫はその後精神に異常をきたす → 娘が自殺 → 彼女自身麻薬中毒に
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