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スター ルビーやスター サファイアといったスター石を購入する際には、次の5点を確認します。
- カラー
- 透明度
- インクルージョン
- プロポーション
- アステリズムの強さと見え方
◎カラー
- 通常の透明石なカラード ストーンも同様ですが、色が最も重要です。より鮮やかで鮮烈な色を放つスター石ほど美しく、そして価値も高くなります。
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- なるべく鮮やかな石を選ぶのがコツです。色を確認する場合には、宝飾店の強い照明の下でなく、普通の照明の下、あるいは外の明かりの下でも見てみると良いでしょう。宝石の色は照明の強さと種類に大きく左右されるのです。店の外に持ち出すのには当然店員の許可が必要でしょうが、高価なものを購入する場合には特に店で用意した照明以外の光源の下でも色を観察するようにしましょう。
◎透明度
- スター石の場合、完全に透明な石はあり得ません。スターの原因であるインクルージョンが石の透明度を有る程度奪っているからです。
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- 透明度が高ければスターも必然的に弱く成らざるを得ないと言うジレンマもありますが、一般に透明度が高い方が美しく、また価値も高く判断されます。
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- 透明度の判断は、石を光に透かして見てみます。
◎インクルージョン
- ダイアモンドの様に厳密に判断はしません。顕微鏡レベルで初めて見えるものは考慮せず、肉眼で見える表面上の割れや、石内部の割れや内包物の有無がポイントとなります。
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- 光に透かさないと見えない内包物はそれほどシビアに判断する必要は無いでしょうが、大きな割れがある場合には将来石の破損に繋がりかねませんので、避けた方が良いでしょう。
◎プロポーション
- 裸石を購入して既製の空枠に留める場合、あまりに細長いシェープをしていると、留めることが出来ず、特注の枠が必要となります。
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- また底はある程度膨らんでいる事が普通ですが、この膨らみが大きすぎると枠に留めることが出来なくなりまから、裸石の場合には注意しましょう。
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- 側面からも観察し、次のようなところを見てみましょう。
- ドームの頂点が石の真ん中にあるか?
- 頂点を挟んで左右が対称か?
◎アステリズムの強さと見え方
- 宝飾店の強い照明の下だけでなく、普通の照明の下、あるいは外の明かりの下でもハッキリ見えるかに注意を払います。ペンライトで照らすとハッキリとスターが現れるでしょうが、装身している際にはペンライトに当てながら歩くわけではありません。通常の照明でスターが見えなければその石のスターは弱いということができます。
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- その他、スターが端から端まで途切れずに見える、また真上から照明を照らしたとき、交点は中心に来るかも確認します。
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アカデミックメモ
アステリズム
内包物(インクルージョン)としてルチルなどの針状の結晶が宝石内部に規則的交差して無数に存在する場合、複数の光の筋(光条)が交差する形で光が反射しますが、これをスター効果と呼びます。
スター効果はギリシャ語のアスターを語源とする「アステリズム」と表現されることもあります。また日本語では「星彩効果」と訳される事もあります。
スター効果の原理は単純なものです。人の頭にも髪の毛で照明が反射して環状の輪ができますね。「天使の輪」というのですか?これと同じ原理です。髪の毛の場合は交差していませんから光の筋は一本ですが、アステリズムの原因である細長い結晶は一定の角度(スタールビーやスターコランダムの場合は60度)に交差していますから、三つの方向性を持ち、この場合中心で交わる3本の光条(6本と数える場合もあります)が現れます。
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