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■宝石学の世界□□★□□
□□□□□□□□□□□□………………………………………………Vol.307-20070904
▼ INDEX ………………………………………………………………………………………
1. 全国ジュエリー・アクセサリーデザイン画コンテスト開催
2. ジュエリー関連新刊情報 −ジュエリー＆ウォッチセレクション Vol.1 など
3. ジュエリーニュース - 世界最大7,000キャラットのダイアモンドが発見された？
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1. 全国ジュエリー・アクセサリーデザイン画コンテスト開催 - ∝∝∽∝∽∝∝∽∝
NPO法人宝飾クラフト教育振興会・日本宝飾クラフト学院が主催する、
『全国ジュエリー・アクセサリーデザイン画コンテスト』が明日９月５日から２０日
まで応募作品を受け付ける。
応募資格には
“学生、アマチュア、またはジュエリー・アクセサリーの仕事に従事している方”
とあるから、特にないようだが、概要（下記）を読む限り若い方の応募を念頭にして
いるようだ。
▼概要 など
自由な発想とオリジナリティあふれる デザインによって、ジュエリー・
アクセサリーをより楽しく・美しく・創造性豊かなものにし、同時に、自由で
豊かな感性を持った若い方のデザイン画による新鮮な提案を期待いたします。
応募部門：アイテム：ネックレス、ブレスレット、ペンダント、ブローチ、リング
●第1部門 フリーデザイン画部門
●第2部門 テーマデザイン画部門 2
007年度テーマ：「人と人を結ぶジュエリー・アクセサリー」
応募料：3点まで2.000円 追加1点につき500円
賞・副賞：グランプリ 副賞10万円（1名）
審査員特別賞 副賞5万円（1名）
美術出版社賞 副賞5万円（1名）
テクニック賞 副賞3万円（1〜2名）
ニューアイデア賞 副賞3万円（1〜2名）
奨励賞 副賞5千円（5〜10名）
主催：NPO法人宝飾クラフト教育振興会・日本宝飾クラフト学院
詳細・応募要項請求は、http://www.npo-jce.jp/
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2. ジュエリー関連新刊情報 −ジュエリー＆ウォッチセレクション Vol.1 など ∽∝
●JEWELLERY SELECTION 2007
・企画編集 エディコム
・発行 小学館スクウェア
・体裁 A4拡大判 176頁
・オールカラー
・定価 2,800円 本体2,667円
☆見どころ: 徳間書店の定番図鑑だった本書が、事情あって今版から小学館版に
看板替えした。本書の責任編集に当たっていたエディコム(山下耕二代表)が十数年
タッグを組んで来た徳間を離れての、大胆な移籍第1号である。ダイヤ製品を除く
色石・真珠・ストーンカメオ製品等で綴る構成内容は、過去7巻と変わらず盛り沢山
で、さすがエディコムチームの貫禄だが、今回の移籍で印刷所も変わり、刷り色の
クォリティが少々ダウンしたのは否めず、今後改善が望まれる。一方、定期刊宝飾
図鑑のリーディングブックとして本書の地位が不動であることも同時に証明された。
▼ご購入はこちらから - 検索番号： jselec
http://www.gem-land.com/kashiwa-books/
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●J&W SELECTIONジュエリー＆ウォッチセレクション Vol.1
・企画編集 小林貴生子
・発行 徳間書店
・体裁：A4拡大判 156頁
・オールカラー
・定価 2,000円 本体1,905円
☆見どころ: 徳間書店のこれまでの定番図鑑「ジュエリーセレクション」の出版元
が事情あって小学館に移行したため、その穴を補うカタチで生れた新しいジュエリー
メディア。新しくなった最大のポイントは、女性編集長だからこそ実現できる”女性
の目線でジュエリーを見極めること”(今までの同図鑑はよくも悪くも男の目線)。
腕利き編集プロデューサーにして名ライターで知られる小林貴生子女史の手による
本書は、「どこまでも女の視線でジュエリーを見つめると、価格とは別の基準がある
ことが分る」と彼女自身が語るように、その“基準”が何であるかを明快に示してく
れる。初号の特集は「ゴールドジュエリーの気品に目覚める」――これだけをとって
もイタリア現地取材を敢行しての力作だ。
▼ご購入はこちらから - 検索番号： jwselec
http://www.gem-land.com/kashiwa-books/
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3. ジュエリーニュース - 世界最大7,000キャラットのダイアモンドが発見された？
８月２７日月曜日のケープタイムズが、7,000キャラットのダイアモンド原石が発見
されたらしいという記事を伝えた。
発見されたのは南アフリカ、ノース・ウェスト州にある鉱山というが、安全上の理由
により鉱山名は公表されていない。発表したのはブレット ジョリー（Brett Jolly）
氏。同氏はツーポイントファイブ・コンストラクションという建設会社の株主で、こ
のダイアモンドが発見された鉱山の代理人という。
この石に関しては２９日にAntwerp Facets Newsが専門家によりダイアモンドである
ことが確認されたと報じたものの、本当にダイアモンドであるのかという疑問が寄せ
られている。例えばケープタイムズが記した疑問は、同紙の要求に応じてジョリー氏
が送ってきた写真（ジェムランド内に写真へのリンク掲載。トップページから当該記
事をクリック）について。ジョリー氏曰く写真はダイアモンドをヨハネスブルグに車
で運ぶ途中にドライバーが路肩に車を寄せて携帯電話で撮影をしたものだというが、
写真は車内ではなく室内で撮影されたものだと指摘している。
また写真に写るダイアモンドを私が見る限り、ふたつ疑問がある。
ひとつは色。結晶全体がうっすらとした緑色をしている。うっすらとした緑色を呈す
る天然ダイアモンドは存在するが極めて稀。人類史上最大という希有なダイアモンド
が極めて稀なグリーン ダイアモンドだという偶然があるのか。因みに、現在までの
最大のグリーンダイアモンドは41キャラットのドレスデン グリーン（※）である。
ふたつ目は結晶の形。解像度の悪いこの写真を見る限り、八面体に近い形に見えるこ
の結晶の結晶面は滑らか過ぎ、稜がシャープ過ぎるように見える。良質のダイアモン
ドの中にはきれいな八面体で発見されるものがあるのは事実だ。このような結晶は８
つの結晶面は裸眼で見る限りは滑らかな平面を示す。全体的な外観がガラスのように
見えるという意味で“グラッシー”とも呼ばれるこの種の結晶の美しさに触れると、
自然界の偉大さに改めに思いが至るものだ。その点で7,000キャラットの“ダイアモ
ンド”の写真に不自然さはない。 しかし私の知る限り今までに発見された大型のダ
イアモンドでグラッシーの例はない。１９０５年に南アフリカで発見された世界最大
のダイアモンドとして公式に認知されているカリナン（3,107キャラット）がカット
される前には、劈開による滑らかな面を見せていたが、全体的にはずんぐりと丸みを
帯びていた。 また２００６年１０月に発見された６０８キャラットのダイアモンド
原石もしかり。写真で見る限り広い平面は観察されない。 他、形の悪い大型ダイア
モンドの例は多く挙げることができる。 無論7,000キャラットのグラッシーの原石は
あり得る訳だが、前例がない点が気に掛かる。
ともあれ、7,000キャラットもある記録破りの結晶が、本当にダイアモンドだったら
楽しい。今後の発表に注意を払い、何か分かればお知らせしたい。
▼7,000キャラットの“ダイアモンド”の写真へはニュースから当該記事をクリック
http://www.gem-land.com
※：ドレスデン グリーン（写真も掲載）
http://www.yk.rim.or.jp/~ofukumot/gem_encyclopedia/ta/dresden_green.html
※２：劈開
http://www.yk.rim.or.jp/~ofukumot/gem_encyclopedia/ha/cleavage.html
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※敬称を省略しました。
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