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■宝石学の世界□□★□□
□□□□□□□□□□□□………………………………………………Vol.363-20090616
ご購読ありがとうございます。
▼ INDEX ………………………………………………………………………………………
1. スリランカ宝石便り その24 〜スリランカ宝石採掘の状況(その1)〜
2. デビアス、フォーエバーマーク ダイヤモンド グレーディング レポートを発表
3. ジュエリーニュース - カナダ、アースラニアン倒産の危機
4. ジュエリー ニュース - BHPビリトンとリオ ティント、鉄鉱石事業統合
5. JJAジュエリーデザインアワード2009応募受付日迫る
6. 読者からの便り紹介
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1. スリランカ宝石便り その24 〜スリランカ宝石採掘の状況(その1)〜 ∽∽
スリランカは日本の北海道くらいの大きさの島国です。
熱帯性気候で一年を通して暖かく季節は雨季と乾季にわかれます。
5月から8月にかけては島の南西から南、中央、西にかけての範囲が雨季になり、
10月から1月にかけては北東から入り込んだモンスーンで西部や北部が雨季に
なります。つまり同時期に島の右と左で気候が違ってきます。島の中央の山岳地帯は
紅茶が広く栽培されていますが、気温が低く、夜になると冬のように冷え込みます。
その中央を中心に東部から南西部にかけた地域はHighland Southwestern complexと
呼ばれ、中央から南は様々な種類の宝石が採掘される場所となっています。
今回は、山岳地帯を中心に宝石採掘現場を見学に行きました。
スリランカは昔ながらのピット(pits)方式(井戸のように縦穴に掘っていく)が
主流ですが、広大な場所では大規模に機械を入れて20〜30メートルほど掘って
いく方法が取られています。砂利や粘土層を掘っていき宝石層に辿り着きますます。
コランダム、スピネル、ガーネット、クリソベリルが採掘されます。
スリランカのサファイアやスピネルは二次鉱床の漂砂鉱床で、結晶の形を失った小石
のような状態で発見されます。川底を掘り下げる方法もされていますが、採掘される
宝石は小さいものが多いです。環境破壊の観点から川の採掘は禁止されています。
by 片山新子(かたやま しんこ)、FGA
個人の楽天ブログ「スリランカ宝石留学物語」
http://plaza.rakuten.co.jp/gemgasuki
(↑採掘現場のエピソードなども書いています。)
▼ 片山さんへのお便りや関連写真はこちらから
http://weblog.gem-land.com/?p=251
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2. デビアス、フォーエバーマーク ダイヤモンド グレーディング レポートを発表∽
デビアスのダイアモンド ブランド戦略、“フォーエバーマーク”。同社は6月4日
『フォーエバーマーク ダイヤモンド グレーディング レポート』を発表した。
このレポートにはカット、カラー、クラリティ及びキャラット重量の4Cの他、
ダイアモンドに記した識別番号に加えてホログラムを記載して同一性の確認に
配慮している。
同社の発表によると、グレーディングはForevermark Diamond Institute
(フォーエバーマーク ダイヤモンド インスティチュート)が担う。
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3. ジュエリーニュース -カナダ、アースラニアン倒産の危機 ∽∽∽∝∽∝∝∽∝∽
カナダ、ノースウェスト準州にあるダイアモンド研磨会社、アースラニアン
カッティング ワークス社(Arslanian Cutting Works)が低迷するダイアモンド市場
に抗しきれず、倒産の瀬戸際に立たされている。
同社のマネージャー、ロバート・バイス氏は、カナダの国営放送CBCに次のように
語っている。
「我が社は最悪の状況にある。不況の影響で小売店からは従来のような発注が
止まったために仕入れに費やした手元資金は回収できず、既に52人を解雇した
ものの事業を継続する現金が底をついてしまった。解雇した従業員を復職させ
て事業を継続するには、おそらく1千万ドルほど必要だろう。」
2000年に操業したアースラニアン カッティング ワークス社はピーク時には
月間4,000キャラットを生産していた。
関連:カナディアン ダイアモンド アップデート
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4. ジュエリー ニュース - BHPビリトンとリオ ティント、鉄鉱石事業統合 ∝∽
資源大手、BHPビリトンとリオ・ティントがオーストラリア西部での鉄鉱石事業統
合で合意した。
2007年以来BHPビリトンはたびたびリオ・ティントの買収を提案しており、鉄鉱石
の寡占化を心配する日本の公正取引委員会から買収計画の提出を求める命令書が発令
されるなどの経緯があった。リオ・ティントはこの買収提案を拒否し、2009年2月に
中国アルミへの鉄鉱石事業権益の一部譲渡や出資比率引き上げで合意したと発表して
いたが、今回のBHPビリトンとの鉄鉱石事業統合に発表に合わせて中国アルミとの
提携を撤回した。
BHPビリトンとリオ・ティントは共に鉄鉱石事業が本業だが、ダイアモンド鉱山を
所有しているという点で共通している。BHPビリトンはカナダのエカティ ダイア
モンド鉱山を、リオ・ティントはやはりカナダのダイアヴィックの60%(残り40
%はハリーウィンストン。旧アバー)ならびにオーストラリアのアーガイル鉱山を所
有しているのだ。今回の提携は鉄鉱石事業に限定されるが、将来両社が合併すれば、
ダイアモンド原石の寡占化が進む事となるだけに、提携の行方が注目される。
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5. JJAジュエリーデザインアワード2009応募受付日迫る ∝∝∽∝∽∝∝∽∝∽∽
日本ジュエリー協会の主催するJJAジュエリーデザインアワード2009の
応募受付日が迫ってきた。
送付の場合の受付日は2009年7月6日で、日付指定で発送とのこと。
持参の場合は2009年7月6日午前10時から午後3時まで。
▼詳細
http://weblog.gem-land.com/?p=219
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6. 読者からの便り紹介 ∝∽∝∽∝∝∽∝∝∽∝∽∝∝∽∝∝∽∝∽∝∝∽∝∝∽∝
読者から頂いたお便りを紹介します。
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前回のメルマガでお話があった、江ノ島の抽選、私も見たことがあります!
5年ほど前でしょうか。
江ノ島で階段と坂を登り植物園があるあたり、食堂や水平線が見えるところ近くに、
怪しげな抽選場があり、「1等ダイヤモンド」と掲げていました。うろ覚えですが、
ガラガラ的な抽選場だったと思います。
怪しすぎる・・・絶対ガラスなんだろうなぁと思った覚えがあります。
昇仙峡のお土産屋さんでも怪しい石がたくさん売っていますし、そんなノリだろうと
無視して通り過ぎましたが、観光客の中にはひっかる人もいるのでしょうねぇ。
しかし、なかなか年期の入った抽選場だったんですね・・・
他の観光地にもいそうですね。
梅雨前の過ごし易い初夏、久しぶりに江ノ島に生シラスでも食べに行くついでに、
まだ抽選場があるか見てきますね。
いたら、何年前からいるのか聞いてみたいです。
それでは、駄文ですが失礼します。
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お便りありがとうございました。
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※敬称を省略しました。
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