□□□□□□□□□□★□
■宝石学の世界□□★□□
□□□□□□□□□□□□………………………………………………Vol.376-20091208
▼ INDEX ………………………………………………………………………………………
1. ジュエリーニュース - ダイアモンドのファイアを強める新しい技術
2. ジュエリーニュース - AGTジェム・ラボラトリー各種新サブレポートを発行
3. 「ジュエリーの歴史」、連載予告 - 増渕邦治先生
4. 宝石学Q&A - ビーズ加工の石のランク付け
====PR:================================================================
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ ☆宝飾専門電子商店街
あります!素敵なジュエリーや専門図書 ★ジェムランド★☆ WWW.GEM-LAND.COM
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
http://www.gem-land.com/ o。○o無料のジュエリーリフォーム相談実施中o○
==========================================================================
☆∽∝∽∽★∝∽∽∝∽∝☆∝∽∽∽∝∽∝∽∝☆∝∽∽∽∽∝∽∝∝∽∝∽∝∽☆
1. ジュエリーニュース - ダイアモンドのファイアを強める新しい技術 -∽∝∽∽∽
カリフォルニア州パサデナにあるカリフォルニア工科大学は、半導体集積回路などに
微細な回路を刻むプラズマ エッチングの技術をダイアモンドに利用し、ファイア
(石が放つ虹色の光)を強める技術を開発した。
原理は簡単だ。ファセットに微細な溝を刻むことで回折作用によって虹色を作り出す
というもの。
溝は通常パビリオン側に付けられ、GIAの検査結果によると10倍で確認できると
いうから、この処理石の検知は簡単だ。
このカットが施されたダイアモンドの写真を見たが、合成ルチル(※)を思わせる
ほどのファイアを放っていた。
“ナノポリッシュ”や“ナノカット”として商標登録された今回の技術だが、
ジュエリー・ユーザの心を捉えるかは不明。ダイアモンドが放つファイアは少な過
ぎず多過ぎず、ちょうど良いあんばいだと私は感じている。 強すぎるファイアは
伝統的なダイアモンドのファイアが馴染んだ目からするとあざとい印象を受けるの
だが、さりとて好みは千差万別。魅力を感じる方もおられるだろう。
※合成ルチル
http://www.yk.rim.or.jp/~ofukumot/gem_encyclopedia/ka/syn_rutile.html
▼カリフォルニア工科大学の研究者による関連論文(英語)
http://authors.library.caltech.edu/4810/1/HWAapl97e.pdf
▼このカットを施したダイアモンドの写真
http://weblog.gem-land.com/?p=309
☆∽∝∽∽★∝∽∽∝∽∝☆∝∽∽∽∝∽∝∽∝☆∝∽∽∽∽∝∽∝∝∽∝∽∝∽☆
2. ジュエリーニュース - AGTジェム・ラボラトリー各種新サブレポートを発行∽
AGTジェムラボラトリーは、最近発行をはじめた次のサブレポートに関する情報
をウェブサイトに掲載した。
FT-IRやラマン分光器など、世界でもトップクラスの先端機器を備えた同社にして
可能なサービスだ。
・カメレオン ダイアモンド サブ レポート※
・インクルージョン サブ レポート
・ダイアモンド タイプ サブ レポート
・DiamondView イメージ サブ レポート
※カメレオン ダイアモンドとは、温度の変化によってカメレオンのように色を
変じるダイアモンドのこと。AGTウェブサイト<www.agt.jp>で色の変化を写した
写真を見ることができる。
▼AGT ジェムラボラトリー
http://www.agt.jp
☆∽∝∽∽★∝∽∽∝∽∝☆∝∽∽∽∝∽∝∽∝☆∝∽∽∽∽∝∽∝∝∽∝∽∝∽☆
3. 「ジュエリーの歴史」、連載予告 - 増渕邦治先生∽∽∽∽∽∽∽∝∽∽∽∽∝∽
弊誌での人気連載、「ジュエリー・ビジネス・トレーニング[初級講座]でもおなじみ
のジュエリープロデューサー増渕邦治先生が、来年一月より「ジュエリーの歴史」の
執筆をはじめる。これは古代文明から始まるジュエリー5000年の歴史を紐解くも
ので、全40回を予定(順不同)している。
原稿は弊誌の他、ますぶちstyleウェブサイト<www.buchi.jp>に掲載される。
第1回 ジュエリーの起源
第2回 メソポタミア
第3回 エジプト
第4回 エーゲ
第5回 古代ギリシア
第6回 ケルト
第7回 エトルリア
第8回 アッシリア
第9回 スキタイと騎馬民族
第10回 ヘレニズム
第11回 古代ローマ
第12回 アングロサクソン
第13回 ヴァイキング
第14回 中・南アメリカ
第15回 ビザンティン
第16回 ロマネスク
第17回 ゴシック
第18回 ルネサンス(1)
第19回 ルネサンス(2)
第20回 マニエリスム
第21回 ヘンリー8世とエリザベス
第22回 バロックとルイ14世
第23回 ロココとルイ16世
第24回 ジョージアン
第25回 ネオクラシシズム
第26回 第一帝政とナポレオン
第27回 ヴィクトリアン(1)
第28回 ヴィクトリアン(2)
第29回 ヒストリシズム
第30回 ロココリバイバルとガーランド
第31回 ベルエポック
第32回 ジャポニズム
第33回 アーツ&クラフツムーブメント
第34回 アール・ヌーヴォー(1)
第35回 アール・ヌーヴォー(2)
第36回 エドワーディアン
第37回 アール・デコ
第38回 バウハウス
第39回 フォーティーズ
第40回 アーチストのジュエリー
▼増渕邦治先生プロフィール
http://weblog.gem-land.com/?p=204
▼増淵邦治事務所
http://www.buchi.jp
☆∽∝∽∽★∝∽∽∝∽∝☆∝∽∽∽∝∽∝∽∝☆∝∽∽∽∽∝∽∝∝∽∝∽∝∽☆
4. 宝石学Q&A - ビーズ加工の石のランク付け∝∽∝∝∽∝∽∝∝∽∝∽∝∝∽∝
Q:アリアベータ さん
よくアクセサリー用のビーズ加工の石を扱っているお店で
AAAとか、AA++とか、ABとか
すごいのになるとAが15ケとか石にランクを付けていますが、
これはダイヤモンドのランク付けのようにはっきり決まっているものでしょうか。
国際的な基準があると聞いたことがあります。
もし表にできるようなはっきりした決まりがあれば
教えていただけると助かります。
(店によっては、どこがAAAAA?というような石を売っているので)
A:
ダイアモンドのように国際的に広く認知されたグレーディング基準は、ビーズ加工用
の石にはありません。ディーラー間ではある程度通じる基準があるのかもしれません
が、あいにく私にこの分野の知識はありません。
想像するならば、卸売業者が社内基準として卸売りの際に用いているグレードが流通
の過程でも引き継がれ、店頭でも使用されているということかと思います。
============================================================================
インターネット上の業者証、もうご取得ですか?
▼ 無料の業者証『ジュエリートレード・ロックID』のご申請はこちらです。
▲ 複数のジュエリー業界B2Bサイトに共通のID&パスワードでアクセス可能
空枠、ジュエリーケース、地金製品、シェルカメオなどの仕入れが出来ます。
============================================================================
☆∽∝∽∽★∝∽∽∝∽∝☆∝∽∽∽∝∽∝∽∝☆∝∽∽∽∽∝∽∝∝∽∝∽∝∽☆
※敬称を省略しました。
宝石鉱物小事典は国立国会図書館データベース(Dnavi)に収録されています。
宝石に関するご質問や弊紙に対するご希望などをお寄せ下さい。
※画像をお送り頂いても宝石鑑別はできませんのでご遠慮下さい。
■まぐまぐID:0000017866 (一部の読者にはまぐまぐ様を経由せずに配信)
■受信アドレスの変更:旧アドレスは[購読解除]ページよりキャンセルをdして頂き、
新アドレスをホームページより新規申込みとしてご入力下さい。
■購読解除 <http://www.gem-land.com/melmaga/>
■発行人:福本 修
■(C)Copyright 2009 by Osamu FUKUMOTO. All Rights Reserved.
■記事を許可なく転載することを禁じます。
<< 前号のジュエリーのメールマガジン宝石学の世界(バックナンバー)
|