ジュエリーニュース-ジェムランド

デブズワナ 2001年売り上げは2,040億円

ボツワナのダイアモンド鉱山を運営する「デブズワナ」（ボツワナ政府とデ・ビアスによるジョイントベンチャー）が決算を発表した。

２００１年にＤＴＣに販売された原石は昨年比１.９%減の２,５２０万キャラット。デブズワナの売上高は約２,０４０億円（１０７億プラ）で、こちらは昨年比約１１４億円（６億プラ）増。為替相場が主因という。

>> ボツワナ

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Posted: 2002/03/21

ナショナル・ジオグラフィック誌がダイアモンド特集

２００２年３月号では、『ダイヤモンド知られざる魅惑の世界』と題し、３４ページに渡ってダイアモンドを特集している。

産地、流通、日本との関わり、研磨技術、紛争ダイアモンド問題から処理、合成石についても取り上げている。カナディアンダイアモンドに触れていない点は残念だが、宝石ファンは必見だろう。

Posted: 2002/03/01

Zaleコーポレーションタイザナイトの販売停止

テロリストグループ、アルカイダの資金源にひとつと噂される色石、タンザナイトの販売を取りやめる動きが米国大手小売りの間で広がっている。

昨年１１月に販売停止を発表したＱＶＣ（米国テレビショッピング最大手）、同１２月のティファニーについで本年、大手チェーン、ゼール社も同石の販売停止を発表した。

ゼール社の昨年度のタンザナイト・ジュエリーの販売額は２７億円ほどで、これは同社の売り上げだけの約１％に相当する。

Posted: 2002/01/21
>> 関連記事

オーリアス・ダイアモンドの対日戦略始動

メールマガジン[宝石学の世界]Vol.52-20001031にて、ＢＨＰ（現在のＢＨＰビリトン）によるダイアモンドの小売りに関してお伝えした。要約すれば、

「ダイアモンド鉱山（カナダにエカティ鉱山）を所有する企業が、卸を経ずに最終消費者に直販する初めての試み。ブランド名はオーリアス・ダイアモンド。」

と云う内容だった（詳細は以下関連記事参照）。ＢＨＰはその後ビリトンとの合併によりＢＨＰビリトンと社名を改め、現在アルコアに次ぐ世界第２位の資源会社となっている。デ・ビアスを擁するアングロ・アメリカンを上回る大資本であり、その意味からも、オーリアス・ダイアモンドの動向は注目に値する。ただし今までは、オーストラリア国内の話だった。

先週、オーリアス・ダイアモンドの副社長、カシュニッシュ氏が来日した。非常に短期間の来日で、日本の宝飾業界関係者としては私を含めて２人にしか会えなかったようだが、約４時間に渡り同社の対日戦略を聞くことが出来た。

子細は省くが、ＢＨＰビリトンは、「オーリアス・ダイアモンド」ブランドによる日本進出の準備に入っている。日本では最終消費者への直販はせず、特定の宝石店をパートナーに選定し、卸を通さずに販売をする。その際には単なる販売にとどまらず、マーケティングの費用を同社が負担し、パートナーとなった小売店の販促活動まで包括的にサポートする予定であるという。ただ、同社では既に「エカティ・ダイヤモンド」ブランドによるマーケティングも行っており、競合する部分もある。そのすみ分けなど、同氏とは今後も定期的に会う予定なので、追々聞いてみたい。興味深い話が聞けたら紹介したい。

>> ＢＨＰがダイアモンドのリテール開始

>> エカティダイアモンド一般向け販売開始

>> BHP 株主ビリトンとの合併承認

Posted: Dec. 18, 2001

GIA、ＵＳポスタル・サービスによる炭素菌等を殺菌する目的の照射処理の宝石への影響を発表

GIAはＵＳポスタル・サービス(USPS)による炭素菌等を殺菌する目的の照射処理により、いくつかの宝石の色が劇的に変化するとの研究結果を発表した。

この処理に用いられれるのはチタンコーポレーション社（サンディエゴ市）の関連会社、シュアビーム社製のもので、リニアアクセレレータによる電子照射。食物の殺菌に用いるものだという。

特に真珠、サファイア、クオーツ、クンツァイト、トパーズなどは顕著に変色する。例えばライトブルーのサファイアが濃いオレンジ色になるなどの影響がある。

http://www.gia.edu/

Posted:01/12/10

ICA、ウォールストリートジャーナル誌に抗議

ＩＣＡ（The International Colored Gemstone Association ）は、ウォールストリートジャーナル誌がフロントページで取りあげた、タンザナイトの違法取引がテロ組織、アルカイダの資金源となっているという記事に抗議する声明を発表した。声明の趣旨は「同誌の記事が、適正に行われている合法なタンザナイト取引をも歪めて伝えている」というもの。

▼ ＩＣＡウェブサイト

http://www.gemstone.org/

▼ ウォールストリートジャーナル誌の関連記事

http://www.msnbc.com/news/658659.asp

因みにタンザナイトは通常熱処理を経ているが、上記ページに掲載された写真は、熱処理前の典型的なゾイサイト（青いゾイサイトがタンザナイト）のブラウンカラーを示している。

Posted:01/12/04

ダイヤモンドの不正取引

インターネット版ワシントンポスト誌は１日、米国及びヨーロッパの情報機関関係者らの話として、ウサマ・ビンラーディン氏が過去３年間にわたって、シェラ・レオーネで産したダイアモンドの不正取引によって数百万ドルを得ていたと報じた。　

シェラ・レオーネといえば、デ・ビアスによるダイアモンド原石のコントロールが盤石であった頃から、ブラックマーケットのいわばメッカとして名高い（？）お国柄だが、多くの人に夢を与えるダイアモンドがテロルの資金源などになって良いわけがない。といっても取り締まりはイタチゴッコであろうか。同国の方々に、不正取引に手を染めなくても生計が成り立つ産業の育成といった形での経済協力が無ければ解決は難しいだろう。

→　シェラ・レオーネの地図（姉妹サイト[宝石・鉱物小辞典]へ)

Posted:01/11/07

ロージーブルー、アルメニアに新工場建設

アルメニア工業貿易省の発表によると、ロージーブルー（サイト・ホルダーの一社）は、アルメニア、ディモ工業団地にダイアモンド研磨工場を建設中。

2002年末までの操業を目指す同工場は現在約１５０人を雇用し、4,800万円が投資されているが、2002年までには雇用人数1,000人、総投資額１億２千万円となり、同国最大のダイアモンド研磨工場になるという。

生産された研磨済みダイアモンドは、９１％がロージーブルーに、他は地元資本の会社、アースラニアン・グループに帰属する。

Posted:01/10/24

GIA、eBay主催、ニューヨークテロ被災者への募金オークションに寄付

ＧＩＡ傘下のGIAジェムインスツルメンツ社は、[Auction for America]に寄付を実施した。

http://members.ebay.com/aboutme/gia_auction

http://www.giajpn.gr.jp

Posted:01/10/21

GIA、高温高圧処理（ＨＴＨＰ）及び照射処理ダイアモンドに関するグレーディングの指針を発表

ＧＩＡＧＴＬ（ＧＩＡのラボ部門。Gem Trade Laboratoryの略）は、高温高圧処理（ＨＴＨＰ）及び照射処理ダイアモンドのグレーディングの指針を次のように発表した。

これらの処理が検知された場合、グレーディングレポートにおいて明示する
- Origin（成因）の欄には、処理方法により、次のいずれかの表現により明示する
  - HPHT Annealed　（高温高圧焼き鈍し）
  - Artificially Irradiated　（人為的照射を経た）

カラーグレードの隣には*マークを入れ、コメント欄に記述がある旨知らせる。コメント欄には処理方法と共にその事実を明示する。

Posted: Oct. 06, 2001

デ・ビアスの支配力、また弱まる気配

ダイアモンドの主要産出国、ロシアのダイアモンド流通に変化が生じる気配がある。インターネット版フィナンシャルタイムスによると、同国産ダイアモンドの輸出を一手に担うALROSA（ロシアの国営ダイアモンド生産・輸出公団。Almazy Rossii-Sakhaの略）の権限を見直し、他の会社によるダイヤモンド原石及び研磨石の輸出を認めると云う内容の大統領令の素案が出来たという。

ALROSAとデ・デビアスは、最近ロシア産ダイアモンドの買い取り契約を延長したばかりだが、もしこの大統領令が発令されれば、影響を受けることは必至だろう。ロシア政府関係者は、「この契約は２国間のものではなく、あくまで２つの会社間の問題である」と述べているとも伝わっており、これは、ロシアのダイアモンド販売政策はこの契約の拘束を受けることは無いとの宣言であろう。実施されれば、デ・ビアスのダイアモンド原石の支配力が、また減じることになりそうだ。

Posted: Oct. 06, 2001

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