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■宝石学の世界□□★□□
□□□□□□□□□□□□………………………………………………Vol.335-20080708

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1. ニュージーランド　グリーン　ストーン
2. 御木本幸吉生誕１５０年記念 写真展 作品募集 今月末締切

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1. ニュージーランド グリーン ストーン ∽∝∽∝∝∽∝∽∽∝∽∝∝∽∝∽∽∝∝

宝石を販売する際に、鉱物名とは別に産地などの名を冠した名称、流通名が用いられ
る事がある。

流通名として広く知られているもののひとつが「ニュージーランド　グリーン
ストーン」。正体はネフライトである。

“流通名”という言葉の響きからは、近年の流通業者が販売促進を目的に利用して
いるとの印象もあるが、ニュージーランド グリーン ストーンの名は２００年以上前
から使われている。キャプテン・クックがニュージーランドを“発見”したのは1769
年だが、当地マオリの方々に彫刻材として盛んに用いられていたネフライトは、ほど
なく西洋にもその存在を知られたことだろう。　その際、緑色石の正体が分からず
「ニュージーランドの緑の石（ニュージーランド　グリーン ストーン）」と呼ばれ
たことは容易に想像できる。

ニュージーランドで産するネフライトの多くは、水流の中を流された事による摩耗に
よって丸みを帯びた、平たい板状で河床で採掘される。この平らな形状はヘイティキ
※の彫刻に適する（あるいは最初に彫刻材ありきで、多く入手できた平坦なネフライ
トに合わせて現在にまで伝わるヘイティキの形状が決まったのかも知れない）他、
斧などの工具をはじめ、武器としても使用された。この事は、ネフライトが当地で
「ニュージーランド　グリーン ストーン」以外にも、「アックス（斧） ストーン」
の別名がある事からも分かる。今回公開したヘイティキの写真をご覧頂けば、その
平坦な原石の形をご理解頂けると思う。

※ヘイティキ
マオリをはじめとするポリネシア文化圏で見られる人をモチーフとしたユニークな
デザインを持つ彫刻。ネックレスに通して首飾りとして装身される事が一般的。
詳細やヘイティキの写真は以下、最近の更新項目より
http://www.yk.rim.or.jp/~ofukumot/

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2. 御木本幸吉 生誕１５０年記念 写真展 作品募集 今月末締切 ∝∽∝∽∝∽∝∽∝

ミキモトが、創業者・御木本幸吉生誕150年を記念し「人と真珠」をテーマに、人と
真珠が織りなす幸せあふれる写真作品を募集している。

募集の締切は７月３１日まで。

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