□□□□□□□□□□★□
■宝石学の世界□□★□□
□□□□□□□□□□□□………………………………………………Vol.355-20090310
ご購読ありがとうございます。
▼ INDEX ………………………………………………………………………………………
1. 宝石学Q&A - ダイアモンドのカラーを表現する用語
====PR:発行人の会社が運営しています======================================
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ ☆宝飾専門電子商店街
あります!素敵な宝飾 ★ ジェムランド ★★☆ WWW.GEM-LAND.COM
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
http://www.gem-land.com 。o○。○o無料のリフォーム相談実施中o ○。○
============================================================================
☆∽∝∽∽★∝∽∽∝∽∝☆∝∽∽∽∝∽∝∽∝☆∝∽∽∽∽∝∽∝∝∽∝∽∝∽☆
1. 宝石学Q&A - ダイアモンドのカラーを表現する用語の違い∽∽∽∝∽∝∽∽∽
Q:あむ さん
オランダに旅行で行き、アムステルダムにあるガッサンダイヤモンドという伝統が
あるというダイヤモンドの研磨工場を訪ねました。その時、耳慣れない用語を耳に
しましたので教えて下さい。
ダイヤの色の表現です。
リバーとかトップ ウェッセルトンとかトップ クリスタルといった用語です。
婚約指輪を買ってもらった時に一通り勉強したのですが、その時はダイヤのカラーは
DとかEとかFというアルファベットで表されると宝石店の店員さんに聞きました。
リバーとかトップウェッセルトンなどの用語は全く聞かなかったので不思議に思いま
した。
ヨーロッパと日本の違いなのでしょうか?
A:
ダイアモンドの品質を評価する方法(グレーディング)には、いくつかの方式があり
ます。代表的な方式としてはGIA方式、HRD方式、SCAN方式(スカンジナビ
ア方式)を挙げることができます。 HRDとSCAN方式はヨーロッパで多く、
GIA方式はアメリカと日本など、ヨーロッパ以外で多く用いられています。
どのような方式であれダイアモンドの品質を評価するという同じ目的で開発されたも
のですから、大体において互換性があるのですが、用語に若干の違いがあります。
ご質問の色を表現する用語も違いのひとつで、リバーやトップ ウェッセルトンと
いったカラーの品質(カラーグレード)を示す用語は、SCAN方式で用いられてい
ます。日本人に親しまれているGIA方式ではD,E,Fなどのアルファベットで
カラーグレードを表現していますので、両者の対応表を後段に記します。
グレーディング方式ごとの最も大きな差異はカット評価でしょう。その他、クラリ
ティ表現でGIAが“I”(included)を用いているグレードを他のふたつの方式で
は“P”(ピケ:pique)で示しています。HRDではP1とP2はI1とI2を併用してい
ますが、P3に関してI3はありません。またGIAやSCANではフローレス(FL)
とインターナリーフローレス(IF)を分けているグレードを、HRDはFLとIFを合
わせてルーペクリーン(loupe-clean)あるいはフローレス(Flawless)としていま
す。
▼GIA・HRD・SCAN対比表
GIA / HRD / SCAN
D / Exceptional White+ / River+
E / Exceptional White / River
F / Rare White+ / Top Wesselton+
G / Rare White / Top Wesselton
H / White / Wesselton
I / Slightly Tinted White / Top Crystal
J / Slightly Tinted White / Crystal
K / Tinted White / Top Cape
L / Tinted White / Cape
M / Tinted Colour / Light Yellow
N / Tinted Colour / Light Yellow
O / Tinted Colour / Light Yellow
P / Tinted Colour / Light Yellow
Q / Tinted Colour / Light Yellow
R〜Z / Tinted Colour / Yellow
▼以下のページに見やすい表を公開。
http://www.gem-land.com/daio/faq/diamond_color_chart.html
※HRDのカラーグレードでは、以前はアルファベット表記は有りませんでしたが、
現在のグレーディング・レポートでは [ exceptional white(E) ] のように記載
して、GIAグレードとの対比を容易にしています。
大多数がGIA方式を採用している日本の宝飾業界ですが、一部ヨーロッパ系の
メーカーや宝飾店などではHRDやSCAN方式にてダイアモンドの4Cを表現
して販売している企業もあります。
上の対比表に記した用語は、ダイアモンド・グレーディング・ラボラトリー
(いわゆる宝石鑑定機関。鑑定という言葉には資産価値の判断という意味もある
が、日本のいわゆる宝石鑑定機関では資産価値の判断は行っていないため、鑑定
機関という表現は厳密には正しくない)で用いているものですが、ダイアモンド
業界にはこれら以外にもダイアモンドの色を表す用語がありますので、以下に紹
介します。リバーはSCANのグレード用語にもなっていますが、業界用語とし
て曖昧に用いられることもあるので注意が必要です。
◎ケープ
黄色味を帯びたダイアモンドを曖昧に差す用語。
色の濃さによって次のように細分化。
トップ シルバー ケープ
シルバー ケープ
ケープ
ダーク ケープ
ケープは喜望峰(ケープ オブ グッド ホープ)に由来。近郊で産するダイア
モンドの多くが黄色みを帯びていた為。
◎ゴルコンダ
GからJカラー位のダイアモンドを曖昧に差す用語。
インドのハイデラバードにあるダイアモンドの歴史的産出地、ゴルコンダ地方が
語源。同地産ダイアモンドの典型的な色の範囲が、ニア カラーレス(ほぼ無色)
と呼ばれるGからJカラーであったため。
◎ヤガー
ブルーの蛍光色を示すカラーレスのダイアモンドを曖昧に差す用語。
ヤガーは南アフリカのヤガーフォンテン鉱山を意味する。同鉱山で産する
ダイアモンドの傾向が語源。
◎リバー
DからFカラー位のダイアモンドを曖昧に差す用語。DからFカラーはカラーレス
(無色)とも呼ぶ。
川底から発見されるダイアモンド原石にカラーレス(DからFカラー)が多かった
ため。
◎トップ ライト ブラウン
主としてインドの研磨業界で使用する用語。フェース アップで僅かに認識できる
程度の茶色味を示すダイアモンドを曖昧に指す用語。
◎トップ トップ ライト ブラウン
主としてインドの研磨業界で使用する用語。フェース アップでは認識できない程
僅かな茶色味を示すダイアモンドを曖昧に指す。この手の石は、枠に留めればほぼ
無色に見える。
============================================================================
インターネット上の業者証、もうご取得ですか?
▼ 無料の業者証『ジュエリートレード・ロックID』のご申請はこちらです。
▲ 複数のジュエリー業界B2Bサイトに共通のID&パスワードでアクセス可能
空枠、ジュエリーケース、地金製品、シェルカメオなどの仕入れが出来ます。
============================================================================
☆∽∝∽∽★∝∽∽∝∽∝☆∝∽∽∽∝∽∝∽∝☆∝∽∽∽∽∝∽∝∝∽∝∽∝∽☆
※敬称を省略しました。
宝石鉱物小事典は国立国会図書館データベース(Dnavi)に収録されています。
宝石に関するご質問や弊紙に対するご希望などをお寄せ下さい。
※画像をお送り頂いても宝石鑑別はできませんのでご遠慮下さい。
■まぐまぐID:0000017866 (一部の読者にはまぐまぐ様を経由せずに配信)
■受信アドレスの変更:旧アドレスは[購読解除]ページよりキャンセルをdして頂き、
新アドレスをホームページより新規申込みとしてご入力下さい。
■購読解除 <http://www.gem-land.com/melmaga/>
■発行人:福本 修
■(C)Copyright 2009 by Osamu FUKUMOTO. All Rights Reserved.
■記事を許可なく転載することを禁じます。
<< 前号のジュエリーのメールマガジン宝石学の世界(バックナンバー)
|