改竄されたＧＩＡのダイアモンド　グレーディング　レポート見つかる

カラーはＤ、クラリティはインターナリーフローレス。こんなグレードが記されたＧＩＡのグレーディング　レポート付きのダイアモンド２石がアントワープで取引されようとした。石目は２石とも３キャラット以上あった。バイヤーが念のために内１石を検査したところ、高温高圧処理石（HPHT）※であった。

　

関係者の照会によりＧＩＡが記録を確認したところ、そのダイアモンドは確かにＧＩＡでグレーディングされたものではあったが、グレードはＥカラー、ＶＶＳ_１、且つＨＰＨＴ処理石である旨の記載をして発行したものである事が判明した。

　

また当該石のガードルには元々ＨＰＨＴ処理石である事を示すレーザー刻印があったが、それは削り取られてなくなっていた。

　

つまりガードル上のレーザー刻印は部分的な再研磨によって取り除き、グレーディング　レポートの一部が改竄されていたのである。

　

※高温高圧処理：ダイアモンドに対しては１９９９年から報告がある、色の変更を　目的とした人為的処理。