ベルギー警察は3月13日、アントワープにあるABNアムロ銀行から33億円相当のダイヤモンドが盗まれたと発表した。
犯行が行われたのは3月2日金曜日、または5日月曜日のいずれかで、質屋やダイアモンド カッターらが利用する金庫室から合計12万キャラット分のダイアモンド原石及び研磨石が盗まれたという。
ベルギー警察はおよそ3000万円の懸賞金をかけ、犯人逮捕に結びつく情報提供を募っている。
今回の犯行は極めて計画性が高いと思われる。容疑者は1年前から顧客として同銀行をたびたび訪れ、銀行からは信頼の於けるダイアモンド業者だけに許されるという金庫室への出入りを許可されていた。
容疑者は身長は190cmと長身で、年齢は55から60歳でアメリカ訛りのある英語を話すという。銀行との取引開始時に提示した身分証明書は容疑者は数年前にイスラエルで盗まれたパスポートで、アルゼンチン人のカルロス ヘクター フローメンボーンと記載されていた。
関係者は、盗まれたダイアモンドはキンバリープロセスが有るため通常ルートでの販売は困難だとしているが、キンバリープロセスは主としてダイアモンド原石を規制対象としており、研磨石やジュエリーに留められていた場合には、自主規制として輸出に際して紛争ダイアモンドでは無いことを記した宣言文をインボイスに記載する事で輸出が可能になる。計画性の高さや盗難パスポートを用いている点などを考えると偽造書類、あるいは闇の物流ルートなどを通じた販売が懸念される。
Posted: 2007/3/15
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