ジュエリー大王に聞く－ホワイトゴールドのカラーインデックス

サーバの内部エラー

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ホワイトゴールドカラーインデックス

ワールドゴールドカウンシル(ＷＧＣ)と、マニュファクチャリング・ジュエラーズ＆サプライヤーズ・オブ・アメリカ(ＭＪＳＡ)が、2005年3月に提示した地金供給業を含む業者間の自主的な基準で、ホワイトゴールドの黄色度を、ASTM YID 1925 の表示法によって区分し、表１に示す３つのグレードに分けている。これにより、範囲を超えるもの（32以上）はホワイトゴールドと表示してはならないと解釈できる。

それによれば、YID ～19までを、充分な白色であるとして、ロジウムめっきの必要がないとし、同じくYID19～24.5 の範囲をロジウムめっきをかけることは選択とし、YID24.5～32 は、ロジウムめっきが必要としている。

MJSAのホワイトゴールドインデックス

この基準で示すYID表示法はもともとプラスチックの黄変の度合いを示す計測法で、無色又は白色から黄色方向への黄色度合いの数値が高いほど黄色みが強い。

黄色のみを対象としているので、金に銀を加えるために起こる青色化、銅を加えるために起こる赤色化の色調は検査対象外であり、ＭＪＳＡはそれらの色調をホワイトゴールドの範囲からはずしているように考えられる。

従って、このYID方式は、金合金のさまざまなカラーの度合いを見る場合には偏っているといえるかもしれない。

少し専門的になるが、カラーインデックスで示すYID 検査は、ASTMD（1925）方式を用いるとしているが、その後、ASTM E313(1998)として改訂され、国内ではJIS K7105 が準拠している。

　ＭＪＳＡは、このカラーインデックスの色見本を制作し、検査用の照明器具とともに業界に供給している。

ＪＪＡはこの色見本を入手し、ＪＪＡが示したデルタＥ方式の基準と比較してみたところ、人間の目視においては、白色度の範囲はほぼ同程度と判断された。つまり、ホワイトゴールドの白色度の限度はＪＪＡの見解と、アメリカのＭＪＳＡとでほぼ一致したと解釈できる。

ただし、この色見本はASTMDが示す定義とおり、金属の表面に樹脂でコーティングを何層にも重ねて塗布されたものであるために、色差計を用いて計測すると全く異なった値を示す。

　ＭＪＳＡは、この発表と同時に、次の成分表を公開し、これらのホワイトゴールドのYID(黄色度)の色調を説明している。これによれば、ＭＪＳＡでは、下記の表の成分の地金は、ホワイトゴールドと表示することが認められることになる。

ホワイトゴールドのカラーインデックス用のサンプル

Ｇｏｉｎｇ　ｔｈｅ　Ｗｈｉｔｅ　Ｗａｙ　（ＡＪＭ　２００５年５月号）　にもとづき、ＪＪＡシステムで表示

Grade 1 - Premium White
Grade 2 - Standard White
Grade 3- Off White

※この内容は社団法人日本日本ジュエリー協会が会員に発表したものを、同技術部会の協力によって掲載した。

Posted: 2006/10/16

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